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本と映画のレビュー、旅行記&お小遣い稼ぎでライター記事を書いています☆


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    2009年12月に女の子を出産しました♪
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『金平糖の降るところ』 本のレビュー
お気に入り度:★★★
好きすぎて、どうにもできない。つきつめれば、そんな感じになるのかな・・・?

金米糖の降るところ
金米糖の降るところ
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江國 香織
小学館
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『抱擁、あるいはライスには塩を』に続けて、久しぶりの絵國作品。
『抱擁・・・』のほうはレビューを書く気にもならないくらい、のめり込めなかった物語だったのですが、こちらのほうは、先が気になる展開で、あっという間に読み上げてしまいました。

ただ、全体的な感想としては、今ひとつ、かな。
ある時を境に、絵國さんの小説には「誰かとセックスすることを問題にしないカップル」ばかりが登場するようになり・・・。最初の頃はそれが新鮮でもあり、また、「理解できなくもない」ことのような気がしていたのだけれど・・・。
実際に、自分が結婚して、子供もできて・・・と人生を歩んできたせいか、やはりそれはあまりにも不自然な感覚に思えてきて・・・。

「嫌いになったから」「嫌いじゃないけれど愛情を感じなくなったから」。それが理由で誰かとセックスするのを容認したり。
もしくは、「ときめきたいから」「もう一度恋がしたいから」という理由で、誰かとセックスするのなら、まあ、安易ではあるけれど、大いに同調できます。
けれど、絵國さんの物語に出てくる登場人物たちは誰しもが「夫(妻)をかけがえのない人として愛している」のです。それはこの小説に出てくる佐和子と達哉のカップルも同様で。

以前は「アリ」と感じられたこの設定が、そう感じられなくなったのは、必ずしも自分が歳とったせいっていうだけじゃなく、「アリ」と感じさせる「説得力」が足りなかったのではないかと・・・。

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【2013/01/08 23:26】 本レビュー | TRACKBACK(1) | COMMENT(1)
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『食堂かたつむり』 本レビュー
お気に入り度:★★★★
さらっと読めて、ラストは涙があふれてきました。

食堂かたつむり (ポプラ文庫)
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文体は幼稚だし、設定にもつっこみどころが満載でしたが・・・
クライマックスでの母からの告白文に一気にやられました。
悲しくて、切なくて、だけどとても愛しい手紙。ぎくしゃくした母との関係は取り戻せないしやり直せないけれど、そこには揺るぎない確かなものがあって・・・。

主人公の倫子はとある田舎の村でスナックを営む母に育てられていました。
物心ついた頃には、スナックで自由奔放にふるまう母に嫌気が差しており、中学を卒業してすぐに東京に暮らす祖母の家に身を寄せました。
それから10年。一度も帰省することのなかった倫子ですが、同棲していたインド人の恋人に家財と全財産をネコババされ、泣く泣く母のもとへ。

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【2013/01/06 22:46】 本レビュー | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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『陽気なギャングの日常と襲撃』 本レビュー
お気に入り度:★★★★
意味があるようでいてまるでない会話の応酬を好むか好まないか。それが最大の鍵かと。

陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)
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『陽気なギャングが地球を回す』の続編。
前作はだいぶ前に読んでいて、実は本作も二度目なのでは?と読み進めるうちに思わないでもなかったけれど。退屈に感じていた前作(もし読んでいたら今作も)と比べ、新鮮さをもって楽しめました。

というより、前作を読んだ時には、台詞回しがまどろっこしくて軽くいらっとしていたはずなのですが、今回はそのだらだら続く会話が小粋に感じられたんですよね。
そのため、ストレスを感じることなく、最後まで面白く読み進められました。

ストーリー的には前作の話をふみつつですが、必ずしも前作を読んでいなければ・・・というものではありません。
ただし、本作を読むと前作のネタばれにつながるかと思うので、両方読みたい方にはやはり1作目から読むことをお勧めします。

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【2013/01/04 22:20】 本レビュー | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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『ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生』 本レビュー
お気に入り度:★★★★
誰もが1つや2つ共感できるのでは?すいすい楽しく読める一冊です。

ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生 (幻冬舎文庫)
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「『続』 嫌われ松子の一生」ということで目に入ってきたこの一冊。
あれ?松子さんは前作で亡くなっているし、もうその一生は語りつくされたんじゃなかったけっ?と思いながら、手に取りました。
ふむふむ、前作で語り手となっていた松子の甥の笙とその恋人の明日香が主人公なのね・・・と読み始め、一気に読破してしまいました。

語り手が順番に変わっていく手法は前回同様。
ただ今回語り手となるのは笙と明日香の二人きりで、前作で別れた二人は今は別々の場所でまるきり違う人生を歩んでいます。松子の人生を追うことで、自分の人生を見つめ直し、大学を中退して医師の道を目指した明日香。 彼女は無事、医大へと進み、医学生としての日々を過ごしています。
一方、笙のほうは大学を卒業するも定職につけず、アルバイトで生計を立てています。「何も始まっていないのに終わってしまったよう」な感覚を抱きつつも、焦燥感や悲壮感がうすく、どこか呑気な気配が漂っているのは笙の人柄。

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【2012/12/12 23:23】 本レビュー | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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『幸福な食卓』 本のレビュー
お気に入り度:★★★★
タイトルから明るめなお話かと思っていたら、見事などろどろ世界にはまりこみました。

幸福な朝食 (新潮文庫)
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新潮社
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タイトルだけ見て、明るめなお話かと図書館で借りてきたのですが、読み始める前に改めて表紙を見て(ハードカバー版)、あれ?と一呼吸。ふたを開けたら、見事にどろどろな女の世界でした。

幼い頃から友だちに恵まれていなかった主人公の志穂子。けれど、志穂子は特にそれを寂しいとも思っていませんでした。なぜなら、彼女には美少女ともてはやされるだけの美貌があったから。
志穂子は将来芸能界に入ると当然のごとく決めていたのですが、高校2年生の年、なんと彼女に瓜二つの女の子がデビューし、一躍人気アイドルとなってしまったのです。

それでも夢をみていた彼女は高校卒業後、上京。養成学校に通い始めるのでしたが・・・

そんな志穂子も今では30歳半ばになり、人形劇の人形遣いとして中堅クラスにおさまっています。
物語は今現在の彼女が主な語り手として、過去と現在をいったりきたりしながら進んでいきます。時に彼女の回りの人物が彼女をめぐってお話をつむいでいくのですが・・・

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【2012/11/03 16:00】 本レビュー | TRACKBACK(1) | COMMENT(0)
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