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本と映画のレビュー、旅行記&お小遣い稼ぎでライター記事を書いています☆


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チェイサー
お気に入り度:★★★★★
ぞくぞくしました。超一流のクライム・サスペンスです!(>へ<)/

チェイサー ディレクターズ・エディション【初回限定生産2枚組】 [DVD]

2008年:韓国
監督:ナ・ホンジン
出演:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ソ・ヨンヒ、キム・ユジョン、チョン・インギ
公式HP:チェイサー

第45回韓国アカデミー賞で、最優秀作品賞を含めた主要6部門受賞したというこの作品。
日本での評価もまずまず高く、気になっていたのですが・・・
後味、悪し!
でも、全身、ぞくぞく。意外な展開に、魅せられました。
この手の韓国映画って、グロくて後味悪いのが多いのに、なぜかやみつきになるんですよね。これも、大変面白かったです。

10ヶ月に21人を殺害した実在のユ・ヨンチョル事件が基になっているというこの映画。ま、そうはいっても、ノンフィクションというわけではなく・・・
この事件を通して、アイディアが浮かんだ!みたいな感じなんじゃないですかね?よくは知りませんが、実際の事件の端々にいろいろと付け加えられて、秀逸な脚本が生まれたという印象を受けました。

物語は、チェイサー(追う者)=デリヘルの経営者・ジュンホ(キム・ユンソク)の視線。
ジュンホに追われる殺人者・ヨンミン(ハ・ジョンウ)の視線。
そして、ヨンミンに囚われてしまうデリヘル嬢・ミジン(ソ・ヨンヒ)の視線。
この3つが交差して進んでいきます。

店の女の子が相次いで行方をくらませます。ばっくれられたと信じて疑わないジュンホは、苛立ち気味に画面に登場。かたや、ヨンミンの登場は、女の子を自宅に呼び込むところから始まります。
最初から不穏な行動に走るヨンミン。ヨンミン演じるハ・ジョンウがね、これでもかっていうくらい、気色悪いんです。生理的に受け付けられない感じのオーラで、雰囲気ばっちり。

ヨンミンは女の子たちを殺してしまっているのですが、そんなことを知る由もないジュンホは、新たにミジンをヨンミンの元に遣らせます。
で、ミジンもまたヨンミンの魔の手にかかりかけ・・・(以下、ネタばれ含みます)

このへんはね、容赦なく、グロいです。
ヨンミンの視線で見せられるから、彼女の恐怖がじかに伝わってきて、辛いです。でも、それがまた、この物語から目が離せなくなるきっかけになっているわけです。

ともあれ、ジュンホはミジンとも連絡がとれなくなり、ミジン探しを始めます。
その途中で、ミジンを遣った客の相手の携帯番号が、いなくなった女の子たちの最後の客の携帯番号と同じことに気づき・・・

意外なことに、まだ序盤のほうで、ジュンホはヨンミンを突き止め、警察に突き出します。
しかも、ヨンミンはそこで「(連続殺人とうたわれている)女たちは俺が殺した」とあっさり供述、さらには「ひとり(ミジン)はまだ生きている」と告白してしまうんです。
え?え?え?という感じなんですが、実は、ここに警察のルールという落とし穴が。

韓国の警察では、自供のみで物的証拠がない場合、たとえ容疑者であっても、12時間しか拘束できないんだそうです。12時間以内に、物的証拠をつきつけられなければ、釈放しなければならない・・・。
ヨンミンはそれを逆手にとって、のうのうと殺人したと宣言するわけです。
ジュンホのほうは、ミジンの娘と出会い、それまで「店の女の子」としか考えていなかったミジンを「幼い子供の母親」としてとらえるようになります。そして、娘のために、本気でミジン探しを始めます。

けれど、ミジンは見つからないまま、12時間後、ヨンミンは再び自由を手にし・・・。

ジュンホが元刑事、という設定が心憎かったです。
ミジンの娘とのやりとりで、次第に蘇ってくるかつての正義感。警察がたどりつけずにいる証拠に、いち早く気づく嗅覚。そして、適度に持ち合わせているあくどさ。
物語の進行とともに、彼の心理面の変化も映し出されていくので、ただのクライム・サスペンスとしてだけでなく、人間ドラマとしても楽しめる映画になっています。

ただし、最初に言ったとおり、ラストは相当後味悪いです。
本当、救いようのない衝撃的なラストです。なので、心臓の弱い方にはオススメできません。心臓の強い方、ぜひ、ごらんくだされ。

あ、主演の3人 -キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ソ・ヨンヒ- の演技は、まさに演技賞ものでしたよ!
そうそう、ディカプリオがハリウッドでリメイクすることも決まっているそうです。(でも、『ディパーテッド』もイマイチだったしな。正直、あまり期待できないなぁ・・・。)







【2010/03/09 22:49】 映画レビュー | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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