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本と映画のレビュー、旅行記&お小遣い稼ぎでライター記事を書いています☆


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『くまちゃん』 本レビュー
お気に入り度:★★★★
いろいろな人の失恋物語。物語の構成がなかなか面白かったです。(o ̄ー ̄o)

くまちゃん
くまちゃん
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角田 光代
新潮社
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いろいろな人が恋を失う物語をオムニバス形式でつないでいます。
おもしろいのがそのつなぎ方で・・・
たとえば、1話目は苑子という23歳の女性が主人公で、その恋人役が英之という男性なのですが、2話目ではその英之が主人公となります。ただし、その2話目で英之が語るのは苑子ではなく、苑子と出会って数年後の他の恋人とのこと。
で、3話目はその英之が語った恋人が主人公となり、やはり、英之の後にできた恋人とのことが描かれていきます。

同じ物語を「男目線」と「女目線」の両側から語っていくような構成はよくありますが、この物語のように次の相手との物語を紡ぎながら、少しだけ昔の相手についても言及する、というような構成は珍しいのではないでしょうか?
わたし自身はあまり読んだことのないタイプだったので、目新しく、面白かったです。

といっても、まあ、それぞれの物語の主人公たちははみだしものっていうか、一筋縄ではいかないタイプというのが多くて・・・。
あまり魅力的な人物はいなかったんですけどね。

でも、なんだろう。
ほら、「別れを決意する瞬間」って、あるじゃないですか?
2人の関係がうまくいかなくなって、でも、なんとか修復できるのではないかとあくせくして、でも、ふとした瞬間、ふとしたきっかけで、「ああ、もう、やめよ」って。

そんな瞬間の色合いがうまく描かれていて、「ああ、わかるなぁ~」と共感できました。
また、終盤の章には、最初に登場した苑子が脇役として登場するのですが、歳を重ね、いくつかの恋を経験してきた彼女にはいろいろな変化もあり・・・。
誰かと出会い、誰かと恋をすることで、変わっていく。それがさらっと描かれているのも良かったです。

まずまずおすすめの一冊です★


【2011/03/18 22:26】 本レビュー | TRACKBACK(1) | COMMENT(2)
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この記事に対するコメント
先日は、ありがとうございました。
こちらにもトラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
【2013/02/01 17:37】 URL | 藍色 #- [ 編集 ]
毎度、どうもです♪
【2013/02/04 21:40】 URL | >藍色さんへ #- [ 編集 ]
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10人いれば10通りの恋があり、10通りの失恋がある。それが恋なのだ。 四回ふられても、私はまた、恋をした。五回ふられたって、また恋をするのだろう。なんてことだろう。あ
粋な提案【2013/02/01 16:50】
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