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本と映画のレビュー、旅行記&お小遣い稼ぎでライター記事を書いています☆


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『金平糖の降るところ』 本のレビュー
お気に入り度:★★★
好きすぎて、どうにもできない。つきつめれば、そんな感じになるのかな・・・?

金米糖の降るところ
金米糖の降るところ
posted with amazlet at 13.01.04
江國 香織
小学館
売り上げランキング: 70,532

『抱擁、あるいはライスには塩を』に続けて、久しぶりの絵國作品。
『抱擁・・・』のほうはレビューを書く気にもならないくらい、のめり込めなかった物語だったのですが、こちらのほうは、先が気になる展開で、あっという間に読み上げてしまいました。

ただ、全体的な感想としては、今ひとつ、かな。
ある時を境に、絵國さんの小説には「誰かとセックスすることを問題にしないカップル」ばかりが登場するようになり・・・。最初の頃はそれが新鮮でもあり、また、「理解できなくもない」ことのような気がしていたのだけれど・・・。
実際に、自分が結婚して、子供もできて・・・と人生を歩んできたせいか、やはりそれはあまりにも不自然な感覚に思えてきて・・・。

「嫌いになったから」「嫌いじゃないけれど愛情を感じなくなったから」。それが理由で誰かとセックスするのを容認したり。
もしくは、「ときめきたいから」「もう一度恋がしたいから」という理由で、誰かとセックスするのなら、まあ、安易ではあるけれど、大いに同調できます。
けれど、絵國さんの物語に出てくる登場人物たちは誰しもが「夫(妻)をかけがえのない人として愛している」のです。それはこの小説に出てくる佐和子と達哉のカップルも同様で。

以前は「アリ」と感じられたこの設定が、そう感じられなくなったのは、必ずしも自分が歳とったせいっていうだけじゃなく、「アリ」と感じさせる「説得力」が足りなかったのではないかと・・・。

佐和子は「カリーナ」という別名をもっていて、それは彼女がブエノスアイレス近郊の日系人の町で育ったから。
佐和子は「カリーナ」と呼ばれていた頃、妹のミカエラとともにゲームのように恋を楽しんでいました。
その自由奔放さは、少女たちのささやかな好奇心や嫉妬心がきっかけだったのですが、それは、後々、彼女たちを苦しめることとなるわけで・・・。

ともかく、まだ幼さの残る二人は「ボーイフレンドは<共有する>」というルールをつくります。なぜなら、カリーナにゾッコンだった男子が、ミカエラの誘惑に簡単に負けてしまい、「全ての男は浮気をする」と確信してしまったから、です。

けれど、海を渡った日本の大学で佐和子は達哉に出会い・・・。
佐和子はミカエラに初めて「共有しない」ことを宣言します。「たっちゃんには手をださないで」と。
大学卒業後、青年実業家となった達哉と、佐和子はついに結婚。二人は今もまだ深く愛し合っているはずなのですが・・・。

先にも書いたとおり、展開的には「どうなるんだろう?」という疑問がどんどんわいてきて、楽しめました。
だけれど、最終的には、「どうなんだろうな?」っていう感覚です。
それに、何より、登場人物たちが全然魅力的じゃないんですよね。そこが大いに問題だったかも。

また、以前はストーリーはともかく、事の真意をつくような何気ないけれど鋭い一文がそこかしこに見られたのですが、今回はあまりそういうのが見つけられず・・・。ややマンネリ化を感じた、残念な一作でした。
が、レビューを書く気になるくらいの面白さはありました、よ。




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【2013/01/08 23:26】 本レビュー | TRACKBACK(1) | COMMENT(1)
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【2014/01/17 14:05】 | # [ 編集 ]
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粋な提案【2014/01/17 13:50】
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