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本と映画のレビュー、旅行記&お小遣い稼ぎでライター記事を書いています☆


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クワイエットルームにようこそ
お気に入り度:★★★★★
痛みにもがき、乗り越えようとする主人公の明日香が、とても清々しかったです!(;へ:)

クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組) [DVD]
角川エンタテインメント (2008-03-19)
売り上げランキング: 8807

2007年:日本
監督/脚本:松尾スズキ
出演:内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、りょう、妻夫木聡、大竹しのぶ
公式HP:クワイエットルームにようこそ

内田有紀って、こんなに上手だったけ?

それが1番の感想です。いやいや、10年以上前のアイドルちっくな彼女しか記憶になかったので、ずいぶん巧くなったなぁ~と。
漫画化されたものを読んでいたのですが、映画の方が漫画よりも、等身大の女性達が感じられて楽しめました。それぞれの女優さんたちのキャラクターが活きていて良かったです。

物語は、主人公の明日香(内田有紀)が、蛍光灯のともされた真っ白い部屋で目を覚ますところから始まります。マスクをはめられた上、手足を拘束されていて身動きのとれない状況に戸惑う明日香。
彼女の戸惑いは、観る側の戸惑いでにもなり、一気に物語りに引き込まれました。
クワイエットルームという名の、非日常な空間 -女性専用の精神科閉鎖病棟の保護室- に。

「わたし・・・?」とおどおどする明日香に、テキパキと事態を説明する看護婦の江口。無表情でどこかロボットのような江口に、クールなりょうはぴったりでした。一方、彼女と対照的な慈愛に溢れた(!?)もう1人の看護婦の山崎は、平岩紙がほのぼのと演じています。
どちらも、実在するタイプをちょっとオーバーに表現した感じで、ひっそり笑えました。

OD(オーバードーズ=薬の過剰摂取)が原因で運び込まれたという明日香は、その直前の記憶を思い出せないまま、個性豊かな患者たちの中に放り出されるのですが・・・。(以下、ネタばれちょっと含みます)

そこにいたのは、元AV女優の過食症患者や拒食症患者、それに、自分の頭を燃やしちゃうような情緒不安定なやつ。はたまた、舌をからめあってディープなキスを公然とするレズビアンカップル。
そう、いわゆる普通の病院とは一味も二味も違う場所だったのです。

「自分は、まともだ。ここにいる人たちとは違う」

そう思っていた明日香。でも、その閉鎖病棟で過ごすうちに、ODした時の記憶を取り戻し、そして、そこに至ったまでの原因と向き合い始めます。
そして、「自分もここにいる人たちも、本当は変わらない」ということに気づかされます。

日々、忙しく過ごし、目をつぶっていた自分自身の悩み。
蓋をして、忘れたふりをしていた過去の問題。
ちょっとずつ明らかになっていく明日香のことは、女性にとって、とても親近感の湧く - 或いは、痛すぎる - ものだったと思います。

このへんの内田由紀の演技は、本当に素晴らしかったです。すごく自然体で。
だからこそ、どうにか前を向こうとする明日香がたまらなく愛しく感じられました。

長くなっていますが、過食症患者の大竹しのぶさんは、憎たらしい感じと気味の悪い感じがたまりませんでした。流石に巧い~~~。
また、拒食症患者の蒼井優ちゃん。ただでさえ細いのに、さらに細っこくなっていて、しかも、意外にもゴスロリが似合っていて、妙なオーラが出ていました。同じく、拒食症患者の高橋真唯ちゃん。こちらは、メルヘンな感じが良かったです。
そして、明日香の恋人役の宮藤官九郎さん。あのとぼけた感じ、いただけない感じ、でも愛が溢れた感じ。官九朗さん以外がやったら、絶対むかつく男になってしまったと思います。

そのほか、妻夫木君が眉毛つなげて出ていたり、はりせんぼうの2人が出ていたり、俵万智(なぜっ!?っていうか、HP見て初めて知ったけど)が出ていたりもします♪

バカと天才は紙一重。常人と狂人も紙一重。
ほんの少しのきっかけ。それは誰にでもあることかもしれません。
それでも、どんなことがあっても、明日香のように前を向いていきたい。そう強く思えた一作です。




@予告編です↓





【2008/03/27 01:34】 映画レビュー | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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