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その名にちなんで
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途中、涙がこぼれるくらい、辛い気持ちになりました。しんしんとしたもの悲しさ、けれど、それに打ち勝つしなやかさのある物語です。(;へ:)

その名にちなんで (新潮文庫 ラ 16-2)
ジュンパ・ラヒリ
新潮社
売り上げランキング: 85572

『停電の夜に』で華やかなデビューを飾ったインド系米国人作家ジュンパ・ラヒリの第2作です。『停電の夜に』は、短編集でしたが、今回は長編です。
ただし、訳者があとがきで、「なぜか今度は壮大な短編を訳したような錯覚がある」と語っているように、短編、中編が積み重なって物語が進んでいくような感じです。というのも、予測不可能な感じで、語り手の視点が変わっていくからです。

視点が変わること自体は、さして、珍しいことではないと思いますが、これがあまりにも予想外なところで変わっていくので、少し心もとなかったです。けれど、この効果が思う存分発揮されている部分もあり、何度か読み返してこの形に慣れれば、さらなる感動が得られそうです。

さて、物語の中心人物であるゴーゴリは、マサチューセッツ州ケンブリッジ市に生を受けたインド系米国人です。 そして、物語はゴーゴリの出世時より始まります。
カルカッタ出身のベンガル人である父アショケと母アショケの視点。ゴーゴリの視点。誰でもない第三者の視点。そして、後半部には、ゴーゴリの妻となったインド系米国人モウシュミの視点。それらが絡み合うことにより、マイノリティーとして異文化の中で暮らすことが、その人にどんな影響を与えるのか、それが切実に伝わってきました。

ゴーゴリは、移民2世にあたります。生まれも育ちもアメリカで、数年に何度か里帰りをする両親に連れられてカルカッタへ行きますが、カルカッタでの生活こそがゴーゴリにとっては、全くの異文化です。 けれど、カルカッタで育った両親にとっての異文化は、アメリカであり、アメリカに住みながらも、インドの価値観を大切にします。週末となれば、ベンガル人同士で、インド式のパーティーを催したり、と。
ゴーゴリは、「ABCD=American-born confused deshi (アメリカ生まれで、混乱したインド系の人間)」という言葉をきいて、それは自分のことだと思います。外の世界(学校環境)と内の世界(家庭環境)のちがいで、悩みのつきない思春期。そして、どんどん離れていく両親との価値観。

この本には、そんなゴーゴリの成長過程での葛藤、すなわち、移民2世の葛藤が描かれています。そして、それのではなく、母アシマの視点を前後に入れることで、移民1世もの葛藤と時の流れによる心の変化も浮き彫りにしています。

ん~、なんか、今回は精神論的な(?)記述になってしまっていますが、要するに、ゴーゴリが生まれてから、30歳くらいになるまでのお話で、その中で、移民の精神的な問題が明かされている、って感じです。
前作にも、何だかよく分からない物悲しさが漂っていたのですが、今作でもその印象は同じです。本当に、悲しい部分、というより、辛すぎる部分もあります。けれど、すごく感動させられる部分もあります。そして、最後はちょっとほっくりします。

IHURUは、実は、カルカッタのベンガル人家庭にホームステイさせていただいたことがありまして・・・
それは、IHURUにとって、ものすご~くカルチャーショックな1週間だったんですが、そのおかげで、この本の題材について、理解がしやすかったです。ベンガル人のママさんといろいろお話ししましたが、IHURUには、想像もつかないような価値観を持たれていました。(もちろん、全てのことに対してではありませんが。)
そして、カルカッタのあの空気・質感。あそこから、マサチューセッツ州に移り住むなんて・・・。
はぁ~~~。 ( ´o`*)
日本からアメリカに移り住むのだって、大変だと思いますが、その大変さを仮に10にしたら、インドからアメリカに移り住むのは、100くらいじゃないでしょうか・・・。(ま、そうはいっても、言葉や自己主張の仕方については、インド人の方が上な気がするけど。w)

と、ちょっと、話がそれてしまいましたが。
角田光代さんも大絶賛!だそうですよ。←文庫本の帯にでかでかとそう書いてありました。
もちろん、IHURUも、大絶賛です!!!(え?角田さんと並べるなって?)




※本文中で、「カルカッタ(Calcutta)」と表記されていたので、それに倣いましたが、現在の正式名称は、「コルカタ(or コルコタ Kolkata)」です。

@ジュンパ・ラヒリ処女作はコチラです>停電の夜に (新潮文庫)レビュー(こちらも、超オススメ!)

@これは映画化されているんですね。日本では、昨年の終わりに公開されたようです。まあまあの評判みたいです。公式HP>その名にちなんで


【2008/04/05 01:25】 本レビュー | TRACKBACK(0) | COMMENT(2)
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この記事に対するコメント
こんばんわー。コメントありがとうございました。
ここがこういう具合にいい!っていうのは言い難いのですけど、
ラヒリ、素敵ですよねぇ・・・。
映画も気になるところです。
ではでは。
【2008/04/09 00:28】 URL | そら #QwyuJq.c [ 編集 ]
RE
こちらこそ、ご訪問ありがとうございます♪

ラヒリ、素敵です!
前作、『停電の夜に』は、久しぶりに、「うぉ~っ!!!」となった作品でした。もちろん、これも、好きなんですが。
【2008/04/12 00:59】 URL | IHURU #- [ 編集 ]
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