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お気に入りの本や映画のレビュー。旅話。備忘録的に気ままに綴っていきたいと思います。

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グアンタナモ、僕たちが見た真実
シェアブログ1571に投稿

一言で感想を述べられるような映画ではありません。ただ、多くの人に観てもらいたい、です。

グアンタナモ、僕達が見た真実
東北新社 (2007-06-22)
売り上げランキング: 32322
2006年:イギリス
監督: マイケル・ウィンターボトム、マット・ホワイトクロス
出演:アシフ・イクバル、ローヘル・アフマド、シャフィク・レスル、アルファーン・ウスマーン(アシフ役)、ファルハド・ハールーン(ローヘル役)、リズワーン・アフマド(シャフィク役)
公式HP:グアンタナモ、僕たちが見た真実

グアンタナモ米軍基地(収容所)」をご存知ですか?
IHURUがこの基地の存在を知ったのは、ちょうどこの映画が公開される直前のことでした。『ホテル・ルワンダ』という映画を見て、それについネットサーフィンしている時に、この映画のこと、基地のことを知ったのでした。
その時から、ずっと、この映画に関心は持っていたのですが・・・なんだかんだで、今日、やっと見ることができました。

キューバ東南部に位置するグアンタナモ米軍基地(収容所)は、キューバ国内でもアメリカ国内でもなく、軍法のみが適用される治外法権区域にあります。
その地の利が悪用され、2002年のアフガニスタン戦争以来、そこには、アルカイダやタリバンなどのイスラム過激派であると容疑をかけられた者たち(しかも、その多くが不当な容疑で)が、大勢、拘束されているのです。治外法権区域のため、被疑者の権利も保障されないままに。

この映画は、その基地に拘束された3人のパキスタン系イギリス人の真実の物語です。

2001年10月、イギリス生まれ、イギリス育ちのパキスタン系イギリス人・アシフは、結婚のため、パキスタンを訪れます。そして、彼の結婚式に出席するため、彼の親友であるローヘル、シャフィク、ムニールもパキスタンへ。
彼らは、見慣れぬパキスタンでの観光を楽しみ、あるモスクでの説教に耳を傾けます。それは、米国のアフガニスタン空爆に対する批判で、「アフガンの人々を助けろ!」というものでした。
説教に熱狂する人々。彼らは、若者ならではの好奇心で、たった250ルピーで行ける隣国アフガニスタンの実情をこの目で見ない手はない」と、アフガニスタン行きを決めたのでした。(以下、ネタばれ含みます)

彼らがパキスタンで話した多くの人は「アフガン攻撃はない」と言っていたのですが、首都カブールに到着した彼らが目にした現実は、日増しに激しくなる攻撃でした。
彼らは「パキスタンに帰りたい」と案内人に告げたのですが、なぜか、連れて行かれた先は、タリバン最期の拠点。そして、あれよかれよという間に、彼らは、タリバンの一味として、タリバンの敵である北部同盟によって捕らえられてしまったのです。(ムニールは空爆の混乱で行方不明に)
そして、米軍によって「国際的テロリスト」と決めつけられ、グアンタナモへ連行されてしまいます。

この映画は、2年以上グアンタナモで不当な拘束、拷問を受けた実在のアシフ、ローヘル、シャフィクのインタビュー、当時のニュース映像、そして、彼ら3人へのインタビューを元に作られたドラマが交互に綴られています。
アルカイダともタリバンとも何の縁もなくイギリスで育った3人が、捏造としか言えない容疑をかけられ、裁判にもかけられないまま(裁判にかけられればすぐに無実は証明される状況だった)、自白を迫られ続ける・・・

シャフィクが1977年4月15日生まれということが、非常にショックでした。IHURUとたった6日間しか変わらないのです。さらに・・・
彼らが拘束される直前、IHURUは、インドを旅行していたのでした。そう、911テロの直後だったのですが、インドといっても、カルカッタだから、と、呑気に。そして、インド到着後、やけに日本語が流暢なガイドさんも、パキスタンの人々と同じように、「まさか戦争は起こらないでしょう」と言っていたものです。
結局、その1週間後、IHURUが帰国する時には、「アメリカがアフガニスタンを攻撃しました」と聞かされ、驚きました。戦争に対する悲しさ、嫌悪こそ感じましたが、それでも、IHURUには、全然関係のないことだとも思ってしまっていました。

それにしても、IHURUがインドへ向かったことと、彼らがアフガニスタンに向かった動機に、どこまでの差があったのでしょうか?

まだ見ぬ土地に対する「好奇心」。

それなのに、彼らが経験させられた年月と、IHURUが過ごしてきた年月の、あまりの違い・・・。

むごすぎる仕打ちを受けた彼ら、そして、未だ不当に拘束されている人々・・・。

だけど、この映画は、彼らの嘆きの物語ではありません。
グアンタナモを世に伝える映画、そして、過酷な状況におかれてもなお、心を折られることなく、強く生き抜いた青年たちの姿を描いた映画です。

アシフ「人生が変わってしまった。考え方、世の中の見方も。この世界はいい所じゃない。
---前向きに生きるのが僕には1番いい。振り返らず、前進する。それを始める時期だ」


シャフィク「今になれば、これも経験だ。かえっていい人生になった。嘆く気はない」

ローヘル「僕はそう変わらないが、前より戒律を守っている。以前は、全然だった」

この映画を見た俳優の松山ケンイチさんが、とても素晴らしいコメントをよせています。

僕達は何も知ってはいない。知っているのは全てではない。
全てを知る事は無理かもしれない。
でも知ろうとする気持ちは常に持っていたい。
この作品で知って欲しい。
僕達はある一方の視点に偏っている事を。
そして、白黒つけられるものなんて殆どない事を。

悲しくて、苦しい現実です。正直、やりきれない気持ちでいっぱいいっぱいです。
でも、多くの方に、見ていただきたい、そして、1-clickでも行動して欲しいと切に願います。



TEAR IT DOWN!(グアンタナモと違法な拘禁施設を閉鎖し解体しよう(TEAR DOWN)という宣言への署名を世界中から集め、米政権に届ける国際アクションです)

グアンタナモにNO!(ブッシュ大統領に、グアンタナモ収容所の閉鎖や、レンディション(秘密移送)の停止などを求めるアクションです)

グアンタナモの独房で綴られた詩

@『グアンタナモ、僕たちが見た真実』の予告編です。↓↓↓※日本語はありません




【2008/05/31 22:38】 映画のレビュー | TRACKBACK(0) | COMMENT(2)
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この記事に対するコメント
人権侵害にNO!
はじめまして。
足跡をたどってきました。
私もこの映画を見てとても衝撃を受けました。
多くの人に観て貰いたい、全くそのとおりだと思います。

とりあえずクリックしてきますね。
またお邪魔させてください。
【2008/06/24 19:47】 URL | Eleuthera #- [ 編集 ]
RE
Eleutheraさん、
ご訪問&コメントありがとうございます♪

この映画については、本当に、多くの人に見てもらいたいです。
そして、早いとこ、こんな所がなくなることを願うばかりです。

ではでは。これからも、よろしくお願いします☆
【2008/06/24 21:04】 URL | IHURU #- [ 編集 ]
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