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『ラブ・ソング』 映画レビュー&一部動画
お気に入り度:★★★★★
香港返還を軸に描かれた珠玉のラブストーリー。全篇を彩るテレサ・テンの曲が胸に沁みます。(*´ー`)

ラブ・ソング
ラブ・ソング
posted with amazlet on 06.09.23
コロムビアミュージックエンタテインメント (1999/10/21)
売り上げランキング: 34,696

1996年:香港
監督:ピーター・チャン
出演:レオン・ライ、マギー・チャン、エリック・ツァン

舞台は1986年香港。
大都会香港に成功を夢見てやって来た大陸出身のシウクワン(レオン・ライ)とレイキウ(マギー・チャン)。
2人の出会い、別れ、再会・・・を10年に渡り追っかけた珠玉のラブストーリーです。
基本的に、ラブストーリーって、あまり見ないほうなんですが、これはとてもいい作品なので、何度も見返しています。スイートすぎず、かといって、ビターすぎない、絶妙な加減の映画です。

「香港返還」という歴史的に大きな出来事を軸に、好景気や株暴落といった社会現象が巧みに盛り込まれているので、10年という歳月がリアリティーをもって描かれています。(長編物にありがちな嘘っぽさや不自然さが全く感じられません。)
そして、要所要所で流れるテレサ・テンの歌声。時代を象徴するだけでなく、シウクワンとレイキウの心の琴線に触れる様子が物語に厚みを加えています。

この物語の何がいいって。それはシウクワンとレイキウの心の流れがとても自然なこと。(以下、ネタばれ含みます)

劇的に恋に落ちるわけではなく、故郷を離れて過ごす大晦日の寂しさから、何となくともだちの一線を超えてしまう二人。
シウクワンには故郷に残した婚約者がいるものの、二人の関係はちょっとずつ深まっていって。だけど、婚約者を捨てる覚悟はもてないシウクワン。次第に煮詰まるレイキウ。そんな折、レイキウはヤクザの親分に見初められ・・・。
一度は別れ、別々の道を歩み出す二人。でも、やはり、お互い惹かれ合う心を無視することは出来ず・・・だけど時流は・・・。

なんていうふうに書くと、なんとなくメロドラマっぽく思えてしまうかなぁ。でも、そんなことはありません。ジェットコースターのように進んでいくのではなく、ちょっとずつちょっとずつ2人の心が近づいたり、遠のいたり。
まーた、役者陣がその微妙な心の揺れを余すところなく表してくれているんです。レオン・ライの笑っちゃうくらいの素朴な田舎青年ぶりもさることながら、マギー・チャンといったら。もう、その卓越した演技は言葉では言い尽くせません。

特に、ラスト・シーンで、二人が偶然再会する、その時のマギー・チャンの笑顔といったら!
いろいろなことを乗り越えて受け入れてきた、味のある女の笑顔。それをあんなにも完璧な表情であらわせるとは・・・。

そして、忘れちゃならないのが、レイキウを見初める親分役のエリック・ツァン。チビでデブで見た目のかっこよさなんて皆無なのに、物語が進むにつれて、惚れてしまいました。
や~、シウクワンなんかより、よっぽど男前ですがな。彼の存在感なくして、この映画は語れません。かといって、延々と彼の話をするのも微妙なので、それはまた次の機会で。

とりまとめると、観終わった後には、「運命」って言葉に捉えられることでしょう。
いやぁぁぁ、こう持ってくるかぁ~、という巧み技が、ラストにあるんです。ま、これは観てのお楽しみですが。
ともあれ、本当にすてきなラブストーリーなので、普段ラブストーリーを好まない方にも、自信をもっておすすめします!





一部動画
http://www.youtube.com/watch?v=H3NwrStn0M8&feature=related



【2006/09/20 12:52】 映画レビュー | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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