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デリカテッセン
お気に入り度:★★★★★
ブラックユーモアにあふれながらも、ロマンティックでかわいい結末がGOOD♪(^▽^)

デリカテッセン <デジタルニューマスター版> [DVD]
東北新社 (2002-08-29)
売り上げランキング: 44741

1991年: フランス
監督:ジャン・ピエール・ジュネ、マルク・キャロ
出演:ドミニク・ピノン、マリー・ロール・ドゥニャ、ジャン・クロード・ドレフュス、カリン・ヴィアール

シュールでブラックで、おもしろかった~!そのうえ、とびきりチャーミング☆

時は近未来。すっかり荒廃したパリの一隅にあるデリカテッセン(精肉店)が舞台です。
圧倒的な食糧不足により、肉食人種が菜食主義者「地底人」を襲い、人の肉を食することが日常化されてしまった恐ろしい世の中。
このデリカテッセンの肉も、動物の肉ではなく…。

というと、『スウィーニー・トッド』が連想されるかと思います。人肉から作られていたミートパイ。
どちらも物語の雰囲気を見事に映像化した作品だと思いますが・・・

『スウィーニー・トッド』はモノクロの画像イメージで、この『デリカテッセン』はセピアな画像イメージです。そのため、全体的に前者の方が温かみのようなものが感じられました。
また結末も、前者は救いようのない哀しさでしたが、後者はめでたし、めでたしって感じで。わたしは俄然こちらに一票です。(って、別に2つを比べる必要はないんですが)

さて、物語は、一人の男ルイゾン(ドミニク・ピノン)が職を求めてデリカテッセンを訪れる場面から始まります。 食事・住居つきという求職広告を見てやってきたというルイゾン。
でも、その広告こそ、デリカテッセンの店主(ジャン・クロード・ドレフュス)の罠で・・・。

ひとまず、デリカテッセンの上階にあり店主が経営するアパルトマンの一室をあてがわれたルイゾン。
彼はアパート内の修理などを行ううちに、店主の娘ジュリーと親しくなります。
ジュリーは気さくで優しいルイゾンが大好きになり、父親の魔の手から彼を救うため、「地底人」たちに助けを求めますが…

この「地底人」たちシュールでした。
ダイビングスーツ(というかテラテラに光る全身黒タイツというか)を身にまとい、頭には懐中電灯(工事現場でヘルメットにつけるようなやつ)。
全員メンズで、やけに団結力が高く・・・笑えました。(ちょっともじもじ君を彷彿しました)

また、ルイゾンが捌かれるのを今か今かと待っているアパルトマンの住人たちも個性あふれるキャラクターで・・・

やたら遠まわしな自殺を図っては失敗し続けているマダムや悪ガキ兄弟にはくすり。
部屋を水浸しにしてカエルを養殖している不気味なムシューや店主の嫌たらしい笑みにはぞくり。
それぞれのキャラクターと役者さんが見事にはまっていました。

もちろん、主役のルイゾンを演じたドミニク・ピノンとヒロイン役のマリー・ロール・ドゥニャはその中でもピカイチ!2人ともちょっと特徴的な顔立ちが物語の雰囲気にぴったりでした。
ルイゾンは元ピエロということで、仕草もそれっぽく演じられていて、何より、素顔はちょっとモンスターっぽいのに、すごく優しげなオーラが素敵でした。

そんなルイゾンに恋したジュリー。
真っ赤な口紅なんかをつけるとはっとさせられるほど美人なんだけれど、アゴが小さすぎて、それが全体的に少し奇妙な印象をあたえていて。そんなところが、どこかおどおどしているジュリーのキャラに合っていて、ルイゾンとの相性もばっちりでした。

ルイゾンが演奏していたノコギリのバイオリンの音色。前半に登場した時は、ストーリーとの相乗効果もあり、すごく不気味な感じだったのですが、ラストに登場した時は、すごく温かく響いてきました。
あ、そうそう!アパルトマンの住人たちが、それぞれの動きで作り出すいろいろな「音」を組み合わせたシーンがあるのですが、とても楽しかったです。

というわけで、2人の監督の才能が存分に感じられる映画でした。
結末がハッピーなので、ブラックなの苦手な方にもおすすめできる映画ですヨ☆




【2009/03/17 21:35】 映画レビュー | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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